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最近読んだ本 2024.09

最近はやっと秋らしさが見えてきて、少しずつ涼しくなってきたね。

それまではびっくりするくらいの真夏日だったため、日課にしていた散歩にはあまり行かずに、空き時間に少し本を読んでいたい。

そんなもんだから、最近読んだ本の感想を少しまとめておこうかな。

 

「雨夜の星たち」 寺地はるな

できることだけやる、そういったスタンスで何でも屋を行っている女性のお話。

無理に他人に感情移入しすぎない、というよりもできないという主人公の視点は、生きにくそうにも生きやすそうにも感じる。

生きていく中で、なんでこんなに干渉してくるんだろう。という人がたまにいるが、それが正しいときもあれが、そうすべきではない時もある気がする。

人と関わっていくのって難しい。

結局のところ、他人になんと思われようと自分のやりたいように動けるのならばそれが一番いいように思う。できるかどうかは別としてね。

 

「それからはスープのことばかり考えて暮らした」 吉田 篤弘

とある女優を追いかけて映画を見続ける主人公の、なんとはない日常を描いた作品。

激的な展開があるわけではないけれど、身の回りのちょっとした幸せや、出会いを大切にしたいと思えるようなほっこりとした作品でした。

ちょうど今くらいの季節にスープを作ったらおいしいんだろうなぁ。

夕ご飯を食べる前くらいに読みたくなる、そんな一冊。

 

「月とコーヒー」吉田 篤弘

なんともシュールな短編作品を24編詰め込んだ素敵な本。

書店で表紙がかわいくて思わず手に取ってしまった。

様々な世界観の様々な人を本当に少しだけ描いたお話が詰まっている。

そこで終わってしまうの?っていうくらい短編なので、夜寝る前少しずつ読み進めていくのがおすすめ。

世界の果てのコインランドリーが好き。本当によくわからないけどなんかいい。

 

「納税、のち、ヘラクレスメス のべつ考える日々」品田 遊

webライターであるダ・ヴィンチ・恐山こと品田遊さんの日記をまとめた本。エッセイ?

前回の「キリンに雷が落ちてどうする 少し考える日々」が面白かったので、書店で見つけて手に取ってしまった。

そういう考え方の人もいるのか…そんな難しいこと考えてるのか…急に挟まる謎短編小説…

暇なときにサクッと読めて且飽きがなくて面白い。

 

こんな感じ。

最近書店の本棚コーナーはめっきり縮小してしまった気がするけれど、たまに覗くと意外な出会いがあって面白い。

自分自身そんなに本を読むタイプではないので、気になった本をちょくちょく紙でおいておくのも素敵かもしれない。

 

おわり